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【タイ】賛否ある「首長族の村」に行く!(画像あり)見どころ・行き方

こんにちは、キョウイです。
2020年2月にタイの首長族(くびながぞく)として知られる「カレン族」の村を訪ねました。

カレン族の村は、タイ北部のチェンマイにあるものが有名ですが、今回はバンコク近郊の「Chang Puak Camp(ダムヌーンサドゥアクのエレファントビレッジ)」にある村を紹介します。

世界にはさまざまな少数民族が、独自の文化と価値観を伝承して生活しています。
中でもカレン族は、見た目にキョーレツなインパクトがあるため、メディアにも多く取り上げられてきました。

しかしこの観光には「人間を見世物にしている」「非人道的だ」という非難も多くあります。 今回はそのあたりの実情にも触れたいと思います。

いろいろ考えさせられましたよ・・

といいつつ、 今回はこんな人におすすめです。

  • 少数民族の伝承文化や現状に興味がある  
  • インパクトのある写真・動画の撮影がしたい
  • 北部まで行かずともバンコク近郊で体験したい

YouTubeに動画をあげていますので、まずはご覧ください。

バンコク近郊 「首長族の村」の基本情報

Longneck People photo by kyoi

もちろん「首長族」とは観光向けの呼び名で、タイでは「カレン族(Karen)」という名称で呼ばれています。
ただ彼らの自称は「カヤン(Kayan)」です。「人・民」を意味するらしいです。

このへんがややこしいのは、彼らはミャンマーからの難民としてタイに移住してきたからです。

首を長く見せる風習は、彼らの口頭伝承でも諸説がさまざまあるようですが、いずれも信ぴょう性が低いらしいです。

今では、民族の伝統美(首を長く見せるのはカッコイイ=たとえばピアス空けたりするのと同じ感じ)という考え方や、何より観光収入のためというのが実情らしいです(観光業者から「首長手当」が支払われると)。

彼らは現在、タイ北部を中心に村を構えて生活していて、この村自体がタイの観光資源となっています。 ここで紹介する写真を見てもらっても分かる通り、まあ確かに人間を見世物のように扱っているとも言えます。

世界的にも「人間動物園だ」と非難されていて、2008年にはUNHCR(国連の難民事務所)が首長族観光のボイコットを呼びかけるなどの問題に発展しています。

世の識者(日本を含む)は、「難民を用いた非人道的な観光だ」と批判し、タイ政府は「移住労働者として正当な労働許可を与えているだけ」と反論する。現在も争議が進行中なのです。

重いですが、知っておくべき話だと思います

もしかしたら近い将来、こういった観光商売は終焉を迎えるのかもしれませんね。

Chang Puak Camp(ダムヌーン・サドゥアクのエレファントキャンプ)「首長族の村」の見どころ

Longneck People photo by kyoi

「Chang Puak Camp(ダムヌンサドゥアックのエレファントビレッジ)」について

photo by kyoi

「Chang Puak Camp(ダムヌンサドゥアックのエレファントビレッジ)」は、象乗り体験をメインとして、象やワニのショー、トラやオランウータンとの撮影会など、動物園とサーカスを合わせたような遊楽園として観光客や地元の家族連れに人気です。

僕は動物をこんなふうに扱うのに反対派なのですが・・・、まあ、象たちの食いぶちを支援するという気持ちで、一度は体験してもいいのかもしれません。

その一部に、決してメインではないコンテンツとして「首長族の村」があります。
キャンプの敷地のかなり外れの方に、ひっそりと藁ぶきの小屋が並んでいます。

それぞれ小屋に1〜2名のカレン族の女性が座っていて、写真撮影に応じたり、お土産物を売ったりしています。
小屋に近づくと手招きをしてくれて、民族衣装の首輪をはめてくれたり(重くて苦しい!)、帽子をかぶせてくれたり。
撮影料は入場料に含まれているので、特に求められません。

観光商売で生計を立てている彼らに少しでもお金を落としたいと思ったのですが、お土産物は冷蔵庫に貼るマグネットやキーホルダーなど、とても買う気になれないものばかり・・・ごめんなさい。

「首長族の村」だけでいうと、小屋をひとつずつ見て周っても15分くらいで終わってしまいます。

ま、写真撮影くらいしかやることないんで・・
Chang Puak Camp
・営業時間:8:00-17:00(年中無休)
・象乗り体験:大人600バーツ(2,100円程度)子供300バーツ
・首長族の村見学:大人400バーツ(1,400円程度)

首長族見学=人間を見世物にしていいのかな?

Longneck People photo by kyoi

うーん、やはり記念撮影をお願いしていてもたり、あまり気分のいいものではありませんね。
足早に一周回って、すぐに村を出てしまいました。

僕は動物を見世物にするのも問題だと思っているので、ショーで芸を強要される象の悲しそうな目も忘れられません。

ただこういった現実にはこれまでの経緯があるわけで、外野の観光客が知ったふうに語ってもしかたないですね。

ポジティブに捉えるなら、彼らが観光資源になることは、世の中に少数民族の伝承文化とその実情を知ってもらうきっかけになっているのかもしれません。

大事なことは、彼ら自身が主体性を持って、自らで職業や生活形式を選択できるようになることです。
その上で、彼らの伝統が尊重される暮らしが実現するといいな、と思います。

そんなことを願いつつ、いろいろ考えさせられる体験になりました。

Chang Puak Camp(ダムヌーン・サドゥアクのエレファントキャンプ)「首長族の村」への行き方

photo by kyoi

ダムヌーン・サドゥアクは、バンコクから車で1時間半くらいの場所です。

ただ、首長族の村見学だけでここまで来るのは、もったいないかもです。
他にも水上マーケットやメークローン市場などの有名な観光地があり、現地ツアーなどで行くと一緒に周れます。

今回は2つの行き方を紹介します。

タクシーかGrabで

料金はメーター利用だと、高速代込みで片道1,000バーツ程。
ただし、行きはいいですが、ダムヌーン・サドゥアク周辺で帰りのタクシーを捕まえるのは難しそうなので、行きのタクシーに往復で交渉するのがいいでしょう。

その場合、往復運賃・待ち時間・ガソリン代込みで、2,500バーツくらいでしょうか。
すみません、これは僕も経験ないのでネットとガイドブックからの情報です。

それならいっそ、タクシーを1日チャーターしてしまって、水上マーケットやメークローン市場なども一緒に周ってしまうほうがいいかもですね。

現地ツアー参加で

初めてのバンコク観光なら「現地ツアー」に参加するのが、効率的に周れて安心だと思います。
僕も今回は、現地ツアーに参加しました。

8時から17時くらいまで、水上マーケットやメークローン市場など他の観光やランチも日本語ガイドさんも付いて、一人3,000バーツ弱+首長族見学で別途400バーツでした。

現地のツアーはいくつかの観光地との組み合わせがあるので、「ベルトラ」のサイトで確認してみてください。

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まとめ

Longneck People photo by kyoi

ということで、今回はタイの「首長族の村」を紹介しました。
北部のチェンマイまで行かずとも、バンコク近郊で彼らの村を見学することができます。

ただ、散々述べてきたように、無邪気に見世物として見学するよりは、彼らカレン族がおかれている実情を知った上で訪問することをオススメします。

その上で、彼らの伝承文化による風貌や衣装など見た目のインパクトは、やはり観光に値する素晴らしいものだと思います。

それでは、よい旅を!

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